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コラム

本校外部講師へインタビューを行いました④

本日は、インタビュー企画の第4弾の動画をご紹介します!

インタビューにご協力いただいた松名さんは本校にて情報処理入門の授業をされています!
今どき歯科衛生士になるための学ぶべきパソコン技術や情報処理入門の授業を通して歯科衛生士として役に立つこと等、色々なお話をお伺いすることができました。
ぜひ、動画全編をご確認ください!

 

Q. 講師ご自身の経歴と「なぜ歯科衛生士教育でPC/AIを教えるのか」。

 

◆松名さん

松名宏征と申します。

現在と過去を行き来する感じでの経歴紹介ですみません。

まず現在ですね。

私は現在、山口県内にある広告・出版業がメインの企業に勤務しながら

いろんなことをやっています。

いろいろやりすぎていて、自分の職業がよくわからない状態です。

あるときはシステムエンジニア、あるときはWebマーケター、あるときは広告営業、広告運用、そしてあるときは講師みたいなですね。

ちょっと過去にさかのぼるんですが、

あんまり長くなってはいけないのでなるべく短めにお話します。

実は25歳で病気で失明して、障害者になったんです。

その前まではアメリカでカメラマンをしていました。

目が見えなくなって、帰国し、今の会社に清掃員のアルバイトとして雇っていただきました。さすがにいつまでもバイトじゃまずいなと思って、

コツコツと身につけたのがITスキルだったんです。

システム開発とかホームページ制作とかですね。本を読み漁って身につけました。

で、日々の中で、お客さんからお困りごとのお話がくるわけですね。

「松名さんこういうのできたりする?」みたいな相談に対して、

「やってみます!」「がんばってみます!」とこたえ続けていたら、

今に至ったといった感じです。

 

結論から申し上げますと、これからの時代の歯科衛生士にとって、

パソコンやAIのスキルは、専門スキルと同じくらい重要な

「第三の手」になると確信しているからです。

その背景には、歯科業界を取り巻く3つの大きな変化があります。

これらを毎回、授業のはじめに、生徒たちにも伝えています。

1つ目は「人口減少による競争の激化」です。

これからは数ある歯科医院の中から「選ばれる」ための情報発信が不可欠になります。

2つ目は「医療技術の同質化」です。どの医院でも高いレベルの治療が受けられるようになりますよね。

そのときに他との差別化は「人」の価値になるなと。

特に患者さんと直接コミュニケーションをとる歯科衛生士の「伝える力」にかかってきます。

そして3つ目は「情報の洪水」です。

今の時代、現代人のあびる1日にあびる情報量は、江戸時代の人の1年分だと言われています。

これからますます情報量は洪水のように増えますよね。

患者さん自身がインターネットで情報を調べる時代だからこそ、

私たち専門家がプロとして正確で分かりやすい情報を発信する必要がある。

患者さんの不安を信頼に変える役割が求められてきます。

なので、この講座は、単なるPC操作を教える場にはしていません。

これからの時代を生き抜くために必要な**「情報発信力」「自己プロデュース力」

「課題解決能力」**の基礎を養っていただいて、

学生たちが将来、臨床現場でもですし、独立開業の道を選んだとしても、

社会から選ばれ続けるプロになるための「武器」を授けることを目的としています。

 

Q.  授業で身につくPC/AIスキルは、歯科衛生士の臨床や就職活動で具体的にどう役立ちますか?

 

 

◆松名さん

 

まず【臨床現場】では、3つの場面で大きな力を発揮します。

1患者さんへの説明力向上:

 Googleスライドで口腔内写真を使った分かりやすい説明資料を作成して

 患者さんの治療への理解度と満足度を向上させたり。

2院内業務の効率化:

 Googleドキュメントでのマニュアル作成や、

 スプレッドシートでの物品在庫管理など、

 日々の業務を効率化するスキルは、医院全体の生産性を上げることに貢献できます。

結果として、より多くの時間を患者さんと向き合うために使えるようになります。

3 情報発信のサポート: 生成AIを活用して、医院のSNS投稿文や患者さん向けのお便りを限られた時間のなかで、考えられるようになります。

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次に【就職活動】でどう役立つか。

学生が、「私は歯の知識だけでなく、医院のマーケティングや情報発信についてもこういった意見を持っています」

とアピールできると、どの医院長から見ても非常に魅力的ですよね。

実際に授業の成果物をポートフォリオとして提出すれば、

他の学生にはない「考える力」と「実践力」を証明できると思います。

 

Q.  未経験の学生でも安心して学べるように、授業ではどんな進め方やサポートをしていますか?(1コマの流れ・課題例・評価方法など)

 

◆松名さん

 

この講座の受講生のほとんどがパソコン初心者ですので、「誰一人取り残さない」ことを最も大切にしています。

毎回、タイピングの練習もしています。

それと、毎回、「なぜこれを学ぶのか」という目的を共有を大切にしています。

 

Q.  これから学ぶ学生に期待する姿勢や、上達が早い学生の共通点は?逆につまずきやすいポイントと克服法は?

◆松名さん

 

・【上達が早い学生の共通点】は、間違いなく「素直さ」です。

私が「まずはこうやってみよう」と伝えたことを、そのまま素直に真似してくれる学生は、驚くほど早く上達します。

逆に【つまずきやすいポイント】は「完璧主義」です。

最初から100点満点の綺麗な資料を作ろうとして、手が止まってしまう学生さんが時々います。

【その克服法】として、私は授業で「まずは60点でいいから、最後まで完成させてみよう。プロだって、最初はみんな60点から始めるんだよ」と繰り返し伝えています。

ITツールは後からいくらでも修正できるのが最大のメリットです。失敗を恐れず、まずは「完成させる」という経験を積むことが、上達への一番の近道だと考えています。

 

Q.  今後入学を検討している学生にメッセージ

 

◆松名さん

 

これから歯科衛生士を目指す皆さん、素晴らしい夢だと思います。

そして、皆さんがプロとして活躍する未来は、今とは比べ物にならないほど、変化の激しい時代になると思います。

「パソコンなんて、ほとんど触ったことがない…」という方、大歓迎です。

むしろ、そういう方にこそ来てほしいです。

この学校には、あなたの「できない」を「できる」に変える環境があります。

そして私もあなたの成長を全力でサポートしたいと思っています。

新しい時代の歯科衛生士像を、ここで一緒に作り上げていきましょう。

教室でお会いできる日を楽しみにしています。

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